子供のころ友達の家に遊びに行ったときに、出てきたお母さんがマリリン・マンソン似だったことってよくあるよね?
初めてビデオで彼のライブを見たとき、「ロックスターはステージで生肉を食べないといけないのか、、、」と戦々恐々としたものだ。

ちなみに、彼の音楽性はかなりポップな点も、見た目のとのギャップがあって、心を奪われたものだ。
「ギャップからの惚れちゃう理論」はマリリン・マンソンが始祖だったのかもしれない。
音楽あるある
「どんな音楽をよく聴くの?」と聞かれる度に、自分の思う曲名リスト(NINE INCH NAILSとか)を語りだすと、「へー…、そういう感じね~…」と予想通りの低い反応に心がえぐられる。
「楽器なんか弾けてもモテん!ってわかってからが音楽だ」と自分を慰める。
「いつ始まるんですかー?」が、いつもアングラ・ミュージックを傷つける。
世の中、「伝わらない価値・伝えにくい価値」というのは多い。音楽はその最たる例だと思う。
はっきり言って、「何が好きかは聞き手の価値観に依存する」という当たり前の事実。
ただ、音楽だとこのことを理解できるのに、なぜかビジネスの世界になると途端に「出し手・売り手」の理論に陥いってしまう。
この辺は、今度「ブランド」の話で触れていきたい。
Finance上のリスク
一応、私は経営管理を生業としているので、数値の世界、いわゆるFinanceの世界にも精通してないといけないのだが、本質的には嫌いだ。
正しくと言うと、「Financeの観点からは~~」と、まるで「崇高なお言葉を与えてあげるぞ!」と姿勢を丸出しにする人が嫌いだったりする。
ある種の高みから、あたかも高尚な学問を振りかざしてるあの感じだ。
財務領域の先端にいる人やコンサルなどで数値からグリグリ事象を炙り出そうとしてる職業の人には申し訳ないが、基本は算数の足し算・引き算・たまに掛け算・割り算が出てくる範疇の世界なわけで、且つ「Finance」という共通言語は、その共通言語性が物語っている通り、万人が使いやすいツールに過ぎない、という点を見過ごしてる人も実際にはいたりする。
なので、「おれ、ビジネス語っちゃうよ」という雰囲気を出す財務系の人達が苦手だったりする。まさに「売り手主導の価値理論」そのものだと思わないだろうか?
話は逸れたが、Finance上のリスクはボラティリティ。ただのこのボラティリティと言っても、Finance論自体はちゃんと限界を示唆してる。
Financeで管理できるリスクは、資本コスト(WACC, r)と、事業構造リスク(β)だけだとしてる。言いかえると「測れる事象の振れ幅だけ」管理するというスタンス。
で、Financeが指摘する「測れないリスク」というのは、キャッシュフロー(CF)だったり、将来の成長率(g)だと明言している。
すごくないだろうか?
まさにビジネスそのものである、「キャッシュフローと将来の成長率」を手放してる理論なわけだから。
ここまで弱点丸出しだと、むしろ笑ってしまうではないか。
PBRってすごいやつ?
PBRという指標がある。「株価÷一株当たり純資産(簿価)」というやつだ。
株価は、「世の中の投資意欲が表れたもの」だと直感的に理解できるわけだから、これが「当初の簿価」よりも高い状態であれば、「投資家がバンバン期待してるのね?」=「いい状態」と理解できるだろう。
だから、この指標が「1」を切る状態は、「もう死んでる会社」といっても過言ではない。
ただ、この指標が面白いのはここから先。
PBR=ROE×PERという式に分解できる。(詳細な説明はしない)
ROEはよく耳にする通り、「投資に対する直近のリターン」を表す。つまり「足元の効率性」を表してる。
PERは「株価÷一株当たり当期純利益」で、「直近の儲けに対する将来の期待感」を表してる。
つまり、PBRは「足元の効率性」×「将来の期待・リスク」という分解がされているわけだ。
これが何か?
Finance論は「ビジネスに関与できませんよ~」と割り切ったスタンスを取っているにも関わらず、「足元の効率性だけではなく、将来の期待・リスクを示さないとビジネスはダメになっちゃいますよ~」と、ビジネスに食い込んだ内容も提供してくれてることになる。
調子の悪いビジネスでは、ついつい「足元の効率性」ばかり気になってしまう。これももちろん大事だかが、本質的には「将来の期待・リスク」を追っていかないと会社は死んでしまう。
ざっくりとした数値感を挙げてみると、ROE 5%、PER 20倍でやっとPBR=1となるということだ。
これは「将来価値を20倍くらい上げる」勢いで将来を描かないとビジネスはジリ貧になるという教訓が、“数値”からも示唆される。なかなか高いハードルだと気づかされるだろう。
ビジネスリスク(振れ幅)を洗い出すには人間の解釈が必要だが、その距離感を示してくれるという意味では有益だ。
「道端を歩くときに、通りのマンションからレンガが落ちてくることを心配してる人」は基本的にいない。ただ、この距離感を測らないままビジネスをしていると、「レンガをしてる自分」になりかねない。
Financeとはこういう感覚で付き合いたいものだ。