上司との飲みは介護

今はコロナ禍によりなくなってしまったが、会社ではある節目に懇親会・親睦会の類が頻繁に行われていた。全く悪気なく「そろそろチームの親睦でも図ろうか~」と意気揚々と上司が部下に会の設定を依頼する。よくあるサラリーマンの構図だ。

はっきり言おう。

「上司との飲みは介護」である。もはや「介護プレー」と言っても過言ではない。反論は一切受け付けない。

いかに上司が部下に対し好意をもって、レイヤーの壁を取り払って近づこうとしても、そこには紛れのない壁がある。こう書くと「おれはそんなことはない!間違いなく部下も楽しそうにしてるんだ!」という戯言が聞こえてきそうだ。

「上司に合わせるのは実は結構辛いんですよ~」なんて本音を上司に正面切って言えるか!

心から相思相愛の関係をフラットに保てるという人がいるとすれば、逆に自分の上司をフラッと誘うことがあるはずだ。そういう動きが一切ない割に「下のレイヤーにばかりアプローチしてる事実」があるとすれば、それは「部下に甘えたいから」だと素直に認めたほうが楽になる。もう無理をするのはやめにしよう。

「おれも疲れちゃってさ、、、申し訳ないんだけど、なかなかみんなを引っ張ってやれないんだよね。。」

こんなことを伏し目がちに話してくる上司がいたら、むしろ部下の方から惚れてしまうだろう。積極的に「介護」してあげたい衝動が駆け巡るはずだ。

やはり「介護プレー」じゃないか!もう諦めて肩の力を抜いて「介護プレー」だと自認したほうがいい。

「プレー」にはしっかりお金を払おう。上司は多めに出そう。

「プレー」を満喫したあとは「今日のプレーよかったよ。また来るね~」と言いながらホクホク顔で飲み屋から出ていこう。

ちなみに、ある実証実験では「弱みを見せる上司ほど、尊敬・畏敬も含めて評価が高くなる」そうだ。

ホラクラシー

ホラクラシーという言葉を知ってるだろうか。これはヒエラルキーの反対語で「階級が一切ない組織体制」のことを指す。上司からの「無理やりフラットとみなしたギミック飲み会」とは次元が違う話だ。

これは昨今の組織論のコンセプトとなって、あちこちで試行錯誤される新しい働き方らしい。

詳しくは別の機会で話すが、「今想像できる中で、最も成果を出しやすい組織形態」だと可能性を感じてるものだ。

このフラットな環境、つまり物理的に組織体制的に縛られることがない組織が実現可能になってるのは、ITインフラが発達して全てクラウドでできるようになったから、AIの進化でより本業に集中できるから、といった環境整備の進化によるものではない。インフラ整備は後押しにはなるが、積極的な理由は別にある。

要は、世の中の流れがそういう「儲け方(ビジネス)」になってきていることとが、「組織論」の在り方にまで影響してると考えている。

「ビジネスの進化」はITの進化が多分に影響してるが、「働き方の進化」はITインフラが先行ではなく、「ビジネスの在り方に追随している(遅効性がある)」ということだ。

投資の変遷

1つの視点として、ビジネス(形態)の変遷は「お金の動きの変遷」で大きく追うことも可能だ。

・第1フェーズ:拡大のための資金調達

一昔前の昭和の時代。大量生産・大量消費を前提として資本が投下されていた時代のことだ。 ビジネスに勝つか否かは「規模の差」がメインとなる

・第2フェーズ:環境変化への対応

世の中にモノが溢れてきた時代のコンセプトだ。市場は成熟してるので基本的にはパイの奪い合い、一方でニーズは多様化してる状態。この時代の対応は「環境変化に対する知恵」であり、大型のM&Aや経営革新が大流行してた時代のことを指す。

・第3フェーズ:設備を伴わないイノベーション、サヤ取り機会の増大(投資ではなく投機)

ビジネス自体はIT環境の進化とともに、「昔より圧倒的にお金がかからない環境」ができてきた。「一般個人視点で言うと、資産運用を含めてサヤ取りできる機会」ができたという両面が噛み合ってきた時代だということだ。

余談だが、小額投資を前提としてるベンチャーキャピタルが躍進してるのは、こういった背景がある。

ここ数年の間ではM&Aを個人・法人間でダイレクトに行うプラットフォームも出てきているくらいだ。小額投資のM&Aなどは年々加速していくのだろう。一頃活躍した大型M&AをマネジメントするM&Aコンサルなどは今後案件自体が縮小するだろうし、財務部門にいる人は違う領域に高度化しないと仕事自体がなくなる、陳腐化するという人も出てくるかもしれない。

上司ぶらない組織

前置きが長すぎた。ポイントは、「こういった世の中の流れを踏まえて、どう仕事を変えるべきか?」について、もっと考えた方がいいということだ。

「働き方の変化」は一番最後にくる。これまでの働き方に固執する輩や、将来をイメージできない輩が足を引っ張るからだ。テレワークを否定する上司などが端的な例だ。「商品・サービス自体は顧客から否定される」のでFeedbackが早い、「働き方は止める輩がいるので厄介」ということだ。

いろんな利害関係があるなか、部下の立場で自ら利害調整をすることは難しい。無理せずできることから考えよう。

「上司が上司ぶらない組織」

「部下が部下ぶらない組織」

この辺から始めてるとはできるではないだろうか。

上司は思いっきり甘えよう。「ぼくちゃん疲れた~。甘えさせて~。かまって~。介護して~」と。

今日からMASAKIは甘え上手になろうと思う。

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