「お酒の美味しさがまだわからないのですが、いつごろビールが美味しく感じますか?」という質問を目にしたが、そんなものは
「ストレスを抱えれば抱えるほど美味くなる!」
「いい女(男)と過ごせば過ごすほど美味くなる!」
のどちらかに決まってるだろう。
お酒やタバコなんて、「それ自体の味覚」が「美味い or 不味い」というよりは、「あるSituationで味覚が左右される」はずだ。
なので、「味」自体を問いに立ててる時点で、「お酒」そのものの価値がわかっていないことになる。
こういった「勘違い」はよくあることだ。
たとえ勘違いではなくとも、視点をずらして観察することで、ものごとに対して「前向きなアプローチ」を作ることも可能なはずだ。
幅広く雑誌を読む部長が、自虐的なキャッチコピーを作っては真剣な顔して「俺はハゲじゃなくて、ゆるふわ系だよ」「ある意味ツーブロック男子だな」「薄くナチュラルに仕上げてるから」と言いハゲを前向きにアプローチするから反応に困るんだけど、新作「あえて抜け感を意識してる」には思わず笑った。
ハゲの部長に対して、見た目通りに「ただのハゲ」として自虐認識させるのか、前向きにアプローチするかで印象は大きく変わる。「視点」を変えて「前向きなアプローチ」を検討してみたが、どうやら失敗のようだ。
マクロとミクロ
「視点」をぱっと分けときに簡単に使える概念が「マクロ」と「ミクロ」だ。
わかりやすい例は「買い手」である「市場」だろう。
「マクロの市場」はGFKなどから提供される統計データの類であるし、「ミクロの市場」というのは「顧客の顔が見えているか」という視点だ。
カスタマーデータ1つ取っても、塊として見ていたら「マクロ」、顧客像を捉えてグループインタビューをした結果は「ミクロ」だ。
「顧客はどうやって購買するのかな?」と意識して、ミクロでイメージしていく。
「認知」→「感情」→「行動」といったプロセスが自然と見えてくるが、これをカスタマーサーベイを行ってマクロデータとして捉えたのが「購買行動分析」となるのはイメージとしてわかりやすいだろう。
「自社」のバリューチェーンに着目しているのは「マクロ」、それを「組織レベル」「個人レベル」に落とし込むのは「ミクロ」。
自社の活動を体現してるはずのバリューチェーン上でいくら尊大なことを言っても、「組織レベル」「個人レベル」では陳腐なことも多い。また、「そもそもその組織って必要なの?その活動って必要なの?」といった疑問なども見えてくるはずだ。
このように、「マクロで捉えられる概念があれば、必ずミクロに落とし込める」と信じて発想していくことが重要だ。
そこからの考察を踏まえてマクロデータにフィードバックすると、更に違う意味合いが出てきたりするのだ。
「華麗なる育毛紳士」
視点を変えた分析によって、いつかハゲたおっさん達をこう呼べる日を迎えたい。