「日立 在宅勤務を標準へ コロナを機に新たな働き方に転換 | NHKニュース」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200526/k10012445681000.html
去年の古いニュースだが、敢えて取り上げたい。「テレワークを標準化すべき」ということはMASAKIも主張してきたところだが、この段階で日立のような老舗の大企業が表明した点は、他の企業に与える影響は大きいだろう。
組織論や人事政策の観点では「制度化」されるか否かは非常に大きい問題だ。最初は特定の企業が始めたことだとしても、それが有益であり多くの人やその時の社会情勢にマッチしているのであれば、いずれは世の風潮となって「制度化」してないことがマイナスといった流れになるだろう。
この「制度化されるまでの移行期」にはいろいろな問題が指摘されたりするのだが、後になるとこの指摘事項は見てるだけで面白いので、今のうちにいろいろストックしておいた方がいいのかもしれない。
例えば、「はぁ、テレワークで部下は本当に働ているのだろうか」などと発言をする人たち。
いたとしたら面白すぎるが、実際は確実に一定数は存在する人たちだ。この奇妙なガバナンス志向の上司というのは。
「出かける前に、チューしてくれないと嫌だ!」
「他の男と話したりするのは嫌だ!」
「一緒に食事行くなんてほとんど浮気じゃん!」
「ぼくちゃんだけ見て!」
といった束縛体質の男は、世の中にそこそこ存在してるのと同じ理屈だと思う。
自身の部下の一挙手一投足を確認したい、上から下まで全部管理したい、何してるかわからない状態なんて許せない、という発想のマネジャーは、むしろこの束縛体質の男以上に超束縛体質な気もしている。
「おれの言うこと聞いてくれないなら漏らす!」
と叫んでる「最強のクレーマー」の発言と同じように感じてしまう。
マネジメント=管理ではない
「評価も上司もない「ティール組織」が企業を成長させている現実」
https://shuchi.php.co.jp/article/6053
という主張をされれる方もいる。「上司なし・決裁なし」「経費は承認なく使える」「休暇は取り放題」「給与は一律、賞与は山分け、評価制度なし」「売上目標やノルマはなし」「働く時間も場所も縛りなし」「副業OK」と目立つ色で列挙されるキーワードがどんどん出てきている。
端的に書くと「管理ゼロで成果はあがる」という主張のようだ。
「マネジメント=管理」と英語を日本語に訳すと、まぁ「管理」となるだが、個人的には語感が違って聞こえる言葉だ。この日本語の「管理する」というのは、どうもフィジカルな管理というか、「束縛体質」を醸し出してる気がしならない。悪質な手段も厭わないものも含めた、、、そう!まさに「手段」を表現してるのが「管理してる」という言葉という印象なのだ。
逆に「マジメント」と書くと、なんか格好よく耳障り良い言葉を並べてるだけの「チャラ男」感を醸し出してる気もするが、ここで言いたい「マジメント」とは「目的」に着目した言葉だと認識してもらいたい。
「会社の目的」の達成させるためには、複数人での協業を行わなければならず、それを繋げる役割が「マネジメント」ということ。つまり、会社に成果をもたらすための「何か」に拘ったものがマネジメントということだ。(そう信じたい)
逆にこの目的以外のことを「徹底的に排除する姿勢がマネジメント」とも言い換えることができるだろう。
決して、部下の話を聞いて、時にはヨシヨシしてあげることがマネジメントなわけではなく、何の役に立つのか目的自体が不明な会議で「うーん、これは難しいねー。」といった生産性のない会話をすることがマネジメント行為ではない。
やはり「Issue丸投げ」が一番
成果を測るのは簡単。「Issue丸投げ」「How to(業務・作業)は一旦任せる」が基本。
デッドライン(締め日)だけ決めて、Issueを投げる。Issueにはその「背景」と「期待する成果」が一体化するわけだから、投げ手にとって、これ以上することはない。
「えー。上司なんだから、具体的に何をすれば教えてくれないと困ります。」
こういうしょーもない部下もいるだろう。
まぁ、こんな社員に言いたいのは
「あなた、いつまで誰かのお世話になりたいのですか?」
これだけだ。
問題解決における技術レベルの差は問題ではない。最終的に資料に落とし込んだり、実践に落とし込んだり、行き着くまでの段取りに粗削りなところがあってもいい。
ただ、一番嫌気がさすのが、
「あなた、お金をもらう立場で、同時に教えを乞うつもりですか?」
これだけだ。
今自分が持ってるものを全力でぶつける努力をせず、失敗や恥をかくことを無駄に怖れて「表面的なスマートさ」だけを取り繕おうとする。
繰り返すが、大事なのは「自分の‟そのレベルの実力”を誰かにぶつける勇気」だと思う。
世の中には、Issueすら教えない上司もいる。事前に伝えたはずなのに、会議の場で裏切る上司もいる。話すら聞いてくれない上司もいる。
そんな上司には、自分なりのアイデアを考えたあとに「言うこと聞いてくれないなら漏らす!」とぶつけてしまおう。