イクラ丼の呪い

あー、あなたはなぜそんなに輝いてるのか。ほんのり赤らめて艶のある肌。あー、あなたはなんて豊潤な香りがするのだろう。

その見た目と芳しい香りにたまらなくなり、思わず甘噛みしたくなるではないか。

あ、イクラ丼の話です。おはようございます。

実はMASAKIはゴールデンウイークに北海道に帰省していた。

実家に帰省中の際に、毎朝欠かさず食べているイクラ丼。

炊き立ての白米の上に、気分次第で海苔とシソを乗せて、自分で好きなだけイクラを乗せ、濃い出汁のお味噌汁とともに食べるイクラ丼。真っ当な人間を、朝から完全にダメ人間にしてしまうあの満足感とその破壊力。たまらないね。

おかげで、Masaki通信をサボってしまおうという甘い誘惑に駆られてしまい、東京に帰着後もサボり続けてしまった。習慣とは、かくも脆いものなのだと実感する。今はダメ人間から三合目辺りまで登っただろうか。徐々に元のペースに戻りつつあるところだ。

以前に話した母親のHIDEKOは、帰省中にたんまりと食事を振舞ってくれる。北海道の半端ない田舎に住んでおり、半端ない田舎気質のせいなのか、

「それ、絶対に食べきれないでしょ」

という量を毎回出してくる。

こう書くと、「どこの実家も似たようなものだ。」と言われそうだが、HIDEKOはそんなやわな奴ではない。

自分が気に入ったお菓子があると、ほぼ間違いなく段ボールいっぱいに箱買いするのはもちろん、日用品も「それ、1年分の備蓄あるやん?」という買い方をしておかないと気が済まない性質なのだ。

その生来の気質に、田舎気質の「なんでも好きなモノ言ってくれたら用意するよ」というノリが加わるので大変なのだ。

なので、MASAKIは基本的に実家に帰る前に食べたいものをリクエストすることは避けている。

それでも豪快に攻めてくるのがHIDEKOなのだ。

毎食毎食、「これどう?」「あれどう?」と、凄まじい品数と量で攻めてくる。その圧力に負けて、少しずつ頂くのだが、大皿に盛られたその料理はとても一食で食べきれる量ではない。

東京に帰る朝、HIDEKOが姉に「MASAKI、全然食べてくれなかったから、5日間分くらいのお惣菜が残っちゃったね。」と話してた。

「計算できるんじゃん!」

「これが何人前なのか、ちゃんと計算できてるじゃん!」

「4泊5日の滞在中に、大人二人分×5日間分を追加で食べさせる気だったじゃん!」

MASAKIを冷たい人間だと思わないでほしい。

HIDEKOの言うなりに食べてると、間違いなくデブになってしまうのは明白なのだから。

経営管理は英語でBusiness Controllerと言ったりもするが、カロリーコントロールすらできないダメな野郎になってしまうのが目に見えてしまうのだ。

撤回しよう。

「MASKIは一時のイクラ丼の魔力に精神を来すときはあるが、基本は屈強な精神を持った男だ。」

こんなMASAKIを堕落させる「イクラ丼の呪い」は本当に恐ろしい。

アイデアは交差点から生まれる

ただ、たまには「イクラ丼の呪い」もいいものだ。

全身が弛緩し、完全なリラックス状態に陥り、たいして凝ってもいないのに実家の電動マッサージ機に朝から横になる。

晴れ男のせいか、帰省の前日までは雨が続いていた北海道も滞在中は全て晴れ。最終日の夕方の飛行機に乗る直前くらいに雨が降り出したくらいだ。そんな北海道の快晴の中、無駄に散歩を楽しむ。どこに行っても空気はうまい。目をつぶって歩いても自動車に轢かれることのない道。

完璧にリラックスした時間を送ったおかげで、二日目くらいからは全身からマイナスイオンを発し、脳内にはα波で満たされてるのでは?

と勘違いするくらい別次元気持の世界に行った気持ちになれた。

普段の生活でちょっと気になることがあったりすると、手元のスマホを取ってアプリにメモを乱書きし、休憩時間などにそれを覗いて妄想することが好きなのだが、普段と全く違う環境では、メモなんて取らずに、ただ頭の中で妄想してるくらいがとても気持ちがいい。

この時、いろいろすごいことを思いついた気がしたが、気持ちよさにかまけてメモを取ってなかったので泡のように消えてしまった。

またいつか思い出す日が来るだろう。

よく言われることだが、「アイデアは環境がわかるところ、刺激を受けるところ、普段とは違うところ、リラックスできるところに振ってきやすい」というのは本当だと思う。

人によっては入浴中やトイレの中ということもあるだろうし、喫茶店で苦みの強いコーヒーを飲んでる時だったりするだろう。日常と非日常の交差点をうまくミックスしていけば、より楽しくよりいい仕事ができる気がする。

環境は自分で作るもの

自分がアイデアを出したり、仕事を進めやすい環境というのは個々人で違うはずだ。

今や、オフィスからの解放という状況を手にした人は、「より自分に適した環境を作ったものが強者になる」と言っても過言ではない。

ビジネス・ドーピングとでも言おうか。スポーツマンではないのだから、社会人が自分の能力を上げる行為=ドーピングをいくらやってもお咎めははい。

むしろ積極的に最適なドーピング行為を見つけるべきだろう。

要素は3つ。

時間帯・場所(環境)・ルーティンの3つだ。

時間帯は過去から話しているとおり、「脳の働かせ方の最適な時間帯」を知っておくべきというもの。一般的に午前中は頭が冴えるとよく言われるが、アイデアを出すのは午後一のぼーっとした時がよいと進めてる本もあったりする。

自分にフィットする時間帯が見えてくるまでは、アイデアを出す(右脳)のは午後一、何かを整理する(左脳)のは午前中と覚えておこう。

あと、心理効果の一種で、この時間で仕事は終わりと決めたデッドラインの直前1~2時間は猛烈な集中力を出しやすい。

この際に注意が必要な点は、「ちょっと予定より食い込んでしまったけどいいか」ではなく「絶対に譲れないデッドライン」を設定することだ。「ちょいちょいずれてもOK」といったものは何の効果も生まない。本気の集中力は本気のデッドラインの設定が必要。

そうすれば、その後のリラックスタイムもフルに使えて、2倍のお得。

環境(場所)については、個々の性格によって合う・合わないがいろいろあるので難しいところだ。MASAKIは基本的にはかなりの出不精なので、基本のベースとなる「自分の部屋」がとても大事になる。

ただ、気分転換の場所も幾つか知っておくのもいいはずだ。喫茶店もいいのだが、ソロワーキングスペースというのを一度も使ったことがないので、今度行ってみようと思う。

最後にルーティンだ。

これはスポーツ選手が試合前によくやる「自分のスイッチを入れる儀式」ということだ。

ルーティンは自分の心に寄り添って、「気持ちよさそうな所作」を繰り返し試すことをしないと一生身に付かないだろう。

MASAKIの例では、なにか「やるぞ!」と決めたら、濃い目のコーヒーを淹れることから始める。

その後、ベランダに出て外の空気をふんだんに吸う。このとき「部屋に戻りたいな」という気持ちになるまでベランダに居続けることがポイントだ。更に、手には数枚の美味しいチョコレートを携えている。風に当たりつつ、ぼーっと外を見ながら、苦いコーヒーと共に食べるチョコは格別だ。

この所作を一通り行うと、脳が活性化される気持ちになるし、「よし!やるぞ!」と誰にも頼まれてないのにやる気が出てくるから不思議だ。

ある意味、MASAKIのアイデアはチョコから生まれたと言っても過言ではない。

経営は総合格闘技のようなものだとつくづく思う。

たった1つのFactで局面が大きく好転したり、たった1つの不始末で一気に崩れることがある。

全ての攻撃を読み切れるわけもなく、突き付けられた状況ごとに瞬時に判断して切り替えしていくことになる。

そんなサラリーマン戦士は、みんな固有のルーティンを持つことをお勧めする。

自分で決める(コントロールできる)ルーティンがあるからこそ、不確実な何かに向かっていける気がするのだ。

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