「ストロングポイントは?」
「カズであること」
Jリーグ現役最年長 56歳(2023年時点) “カズ” こと三浦知良さん、あなたはなんてすごい人なのでしょう。
これほど端的に自己肯定感を醸し出した自分への自信、揺るぎない信念を持ち続けることは並大抵のメンタルではないでしょう。
カズさん、さすがです。
怖すぎて動けない中年
一方で、極端に身動きができなくなる中年はいる。
なにも「カズさんのようになろう」などと言っているわけではないが、どうにもこうにも「おれ、動かないぞ!」を決め込んでいる中年は多いと思う。
少なくとも、私が見る風景では圧倒的なマジョリティだったりする。
家や車のローン、子供の養育費、親の介護、自分自身の老後、、そんないろんな重圧に板挟みになっているおやじ達。容易に想像できるだろう。
「おれは、ザ・サンドイッチマン」と悲しい心の叫びが聞こえそうだ。
「なんとかこの人生の荒波に対してバランスを取ってやる!」と気合を入れたサンドイッチマンはまだ素敵だ。
かなりしんどいのは、「おれは、まぁこんなもんだから。」「社会的にもそこそこのポジションにもなったから。」と言った感じで、逆説的には「おれ、動かないぞ!」というスタンスと同義の振る舞いを取ってしまう連中だ。
組織も人も、大きく動かさないから生産性が上がらない
例えば、会社全体の生産性を激的に上げようという話があったとする。
これに対する多様なアプローチの方法はあるが、一番手っ取り早いのは「既存事業のオペレーションを半分の人数でできないか?」を考えればいい。
決して余った人材を解雇することが目的ではない。
既存事業に携わる人間を半分にできれば、残りの半分は新たな事業への取り組みができる。単純に成長分野への再配置となるだけだ。
新しい分野に打って出ることは将来の生産性を上げるきっかけとなるし、既存事業は更なる効率化が求められることになり、全ての人間に刺激が与えられることになる。
再配置に伴う将来投資が目先では利益が上がらないとしても、既存事業における効率化が下支えとなり、企業全体の活性化や資金の好循環が起こっていく。
組織のムダを無くすという話をすると、条件反射的に「解雇」という話に結び付ける人が、かなりの数にのぼる気がするが、これは思考停止に近い。
とにかく「自分の居場所」を壊される雰囲気が出ると条件反射的に反応してしまう。
結果的に、「自分の居場所」を守ろうとすることで、会社全体が硬直化するわけで、賃金も上がらず、過去からの経路依存性がある業務を惰性でこなす日々が待っているだけかもしれない。
賃金は上げられるし、自分にとっての新しい仕事をできる環境は潜在的にできるはずだが、社会全体でその動きはまだまだ弱いのだろうと想像している。
動的平衡
平衡は外見上静的に見えるが,実際は動的状態にあることを動的平衡いう。
人間は安定を求めたい生き物だが、その「安定」=「バランス状態」というのは動的な活動なくして達成されないのではないだろうか。
「自分を守りたい」と動かないでいることは「縮小」や「不均衡」「破壊」をもたらす。
「自分を守りたい」なら、「自分自身が動くこと」で世の中とのバランスが取れる。よって、自分の安心・安定が得られるという発想。
中年になって、「おれはこんなもんだからさ」というよくわからない「上がった感」では現状維持すらできない。
数年経って再会した時に、かなり後退した感じが出てしまう同期がいれば、完全にこちらのタイプだと思う。
思春期をやり直そうとする中年
そう思うと、40代・50代になって、必死に思春期をやり直そうとするおっさん達の方が、動的平衡の効果でバランスが取れた人生を送っている可能性が高い。
10代の初々しい気持ちを、むしろ中年になってから取り戻す。鼻息荒くして、新しい分野に夢中で取り組んでみる。
そんな中年になりたいものだ。